番組タイトルやロゴのデザイン、番組内に挿入するコンピュータグラフィックス(CG)等の制作がデザイン部門のおもな仕事です。その他にも、番組内で使用するテロップやフリップ、小道具、大道具、パネル等のデザインと制作も担当し、さらに放送系以外のWeb媒体や紙媒体においても、番組制作の中で培ったノウハウやデザイン力を発揮しています。

細部へのこだわりが生むクオリティと完成度

デザインというのは、一見シンプルな作品でも、その制作過程には非常に手間がかかっていることが多いものです。東京オリンピックの新たな「組市松紋」のロゴなども、その一例と言えるでしょう。当社のデザイン部門でも、妥協することなく細部までこだわり、一般視聴者が気づかないところまで手を抜かないことを、もっとも大切にしています。それによって安っぽさが排除され、全体の質感や完成度が大きく変わってくるからです。

また、「依頼する方が『カッコよく』とか『柔らかい感じで』とかフワッとしたイメージで発注されることが多いので、こちらでその意図をくみ取りながら提案していくことが大事になります」と当社のデザイナーが言うように、アイデアやセンス、コミュニケーション能力なども重要になるポジションです。

そのうえで、CG制作ソフト「Adobe After Effects」等を手足のように使いこなすスタッフを擁し、大げさにいえば二次元から三次元までどんなものでも作れてしまう幅の広さも、当社の強みのひとつです。

わかりやすさのためのCGデザイン

デザインへのこだわりについては前述の通りですが、それが目指すのは単なる“美しさ”だけではありません。とくにCG映像は何らかの説明のために番組内で使用されることも多く、その際には見やすさやわかりやすさが重要になります。デザイナー自身も「CG自体を目立たせることよりも、内容をわかりやすく伝えるためにCGを生かすことを心がけています」と語る通り、クリエイターの1人よがりに走ることなく、番組の内容や目的に応じてデザインにメリハリをつけることも大切にしています。

静岡朝日テレビで使用される多くのCGを注意深く観ていただければ、CG臭さを感じないナチュラルなものや、CGとは気づかないものが多いことを実感していただけるはずです。

動画とミックスしながら印刷媒体やWebサイトまでトータルに制作

テレビ番組制作の中で磨かれたデザイン力や幅広い対応力を、放送系以外の仕事に生かすことも、近年当社が力を入れている部分です。当社のスタッフの中には、以前からグラフィックデザインに長く関わっていた人材が多いこともあり、紙媒体やWeb媒体でも大いに力を発揮しています。現在は、Webサイトの制作部門も立ち上げ、動画のノウハウも生かしたWebコンサルティング業務も手がけています。

また、映像とそれに付随する紙媒体までトータルで納品することができるので、企業PRのための素材や資料の制作などにも柔軟に対応。クライアントの要望に応じて、さまざまなメディアをミックスさせながら総合的にプロデュースしていきます。